経理で年収700万円をもらえる人材に必要なスキルや経験とは?

経理で年収700万円をもらえる人材に必要なスキルや経験とは?

年収700万円以上は年収にこだわりがある経理人材にとってひとつの大きな目標です。

しかし、そのためには単に経験を重ねるだけでなく、戦略的にキャリアを積み上げていくことが求められます。

本記事では、経理職で年収700万円を実現するために必要なスキルや経験、目指すべき企業の規模や特徴などについて解説します。

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経理が年収700万円になるために必要なスキルや実務経験

経理職の平均年収は400万円〜600万円が目安です。

そのため年収700万円を達成するには、一般的なスキルや実務経験を有しているだけでは足りません。少なくとも以下のスキル・経験が求められます。

経理の実務経験3年以上

経理職として、少なくとも実務経験が3年以上あることは多くの企業が重視する条件です。

この期間は、基礎的な経理業務を確実に習得し、職場で信頼を得るための期間でもあります。

3年以上の実務経験があることで、仕訳や帳簿管理、経費精算といった日常業務を効率よく処理できるスキルがあると判断されます。

また、年収700万円を得るためには、日常業務に加えて業務改善やシステム導入といったより高い付加価値を提供できる経験が求められます。

月次・年次決算の自走経験

月次・年次決算を自走できる能力は、経理職におけるコアスキルであり、高い年収を目指すためには欠かせません。

月次決算では、売上や費用を正確に把握し、経営層に信頼される報告書を作成することが求められます。

一方年次決算では、税務調整や監査対応を含む一連の業務を正確かつスムーズに遂行する能力が必要です。

これらの業務を独立して完遂できるスキルは、経理部門の中心的な役割を担う証拠となり、高年収を提示できる人材として評価されます。

上場企業での連結決算、開示書類作成経験

上場企業での連結決算や開示書類作成の経験は、経理職としての市場価値を大きく高めます。

連結決算では、親会社として複数の子会社の財務データを統合し、正確に処理する能力が求められます。

このプロセスは高度なスキルを必要とし、経験がある人材は高く評価されます。

また、有価証券報告書や四半期報告書など、株主や投資家向けに財務状況を開示するための資料作成スキルも重要です。

これらの業務を経験することで、年収700万円を目指す道が開けます。

経理で年収700万円を出してもらえる企業の規模・特徴

経理職で年収700万円を得るためには、企業の規模や特徴が重要な要素です。

企業の成長段階や業界特性、企業が求める経理スキルによって年収は大きく変わります。

特に高年収を提示されやすいのは、以下のような企業です。

大手・上場企業

大手企業や上場企業は規模が大きく、安定した収益基盤があるため、経理職に対しても高い年収を支払うことが可能です。

特に上場企業は経営の透明性を保つために財務情報の開示や連結決算、監査対応といった業務があり、高度な専門性をもつ経理担当者が必要とされます。

また大手企業では、月次・年次決算を中心とした日常的な経理業務だけでなく、グループ全体の財務戦略を担う役割も増えてきます。

そのため、連結決算や財務分析といったスキルをもつ経理職は高い評価を受けることができ、高年収につながります。

IPO準備中企業、急成長企業

IPO準備中の企業や急成長企業も年収700万円を提供する企業です。

IPO準備中の企業では経理や財務部門の整備が進み、上場に向けた開示資料の作成や監査対応が必要となるため、高度な経理スキルが要求されます。

経理担当者の責任範囲が広いため、年収が高くなることが多いです。

また急成長している企業では、経理業務の負担が大きくなり、それに伴って給与が上昇するケースがあります。

たとえば、企業の成長とともに新たな資金調達やM&Aなど複雑な財務戦略が求められるため、これらに対応できる経理職には高い年収が支払われることがあります。

業界は金融やITなど

業界によっても経理職の年収は大きく異なります。

特に金融業界やIT業界などの収益性が高い業界では、経理職の給与水準が高くなる傾向です。

金融業界では、資産運用や投資銀行業務に関連する経理業務に携わる経理職は高い専門性が求められます。

財務管理や投資関連の報告書作成スキル、リスク管理に関する知識などが求められ、これに対応できる経理職には高い年収が支払われやすいです。

また、IT業界では急速な技術革新とともに事業が拡大し、経理職にも新たなスキルが要求されます。

たとえば大規模なシステム開発や新規事業の立ち上げに伴い、財務戦略や予算管理、プロジェクトベースでのコスト管理といった高度な業務を担う場合があります。

こうした業務を担当する経理職は、年収700万円以上を得ることが可能です。

年収700万円の経理に任される業務内容

経理職で年収700万円を得るためには、一定以上の専門スキルと業務経験が求められます。
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月次・四半期・年次決算

年収700万円を得ている経理人材は、月次決算や四半期決算、年次決算を自立して進める能力があることが一般的です。

特に上場企業では決算業務に関して非常に高い精度が要求されるため、年収700万円を稼ぐ人材にとって極めて重要な能力です。

また、上場企業では連結決算が加わるため、グループ全体の財務状況を統合し適切な処理をおこなうことが求められます。

開示業務

財務諸表を含む開示資料の作成を任されるケースも多いです。

開示業務では、法律や規制にもとづいた財務情報を作成・公表する責任があります。

開示資料は企業の経営状況や財務の健全性を投資家や株主に対して明確に伝えるために極めて重要です。

そのため担当する経理職は、情報の正確性を確認し、情報の透明性や信頼性を確保するための厳格なチェックが必要です。

予実管理

予実管理とは、企業の予算と実績を管理し、差異を分析して経営層に報告する業務です。

この業務は、企業がどのようにリソースを配分し、経営戦略を実行しているかを財務的な視点から把握するために重要です。

具体的には、予算作成の過程において各部署とのコミュニケーションをとりながら収益や支出の予測を立て、月次や四半期ごとに実際の業績との比較を行います。

予実差異の分析では差異が発生した理由を詳細に解析し、その結果を経営陣に報告することが求められます。

予実管理の経験が豊富な経理職は経営の意思決定に直接的に影響を与えるため、年収700万円以上の給与が支払われることが多いです。

監査法人、税務調査対応

監査法人や税務調査対応も、年収700万円の経理職にとって重要な業務の一部です。

経理部門は監査法人との連携を密に取り、求められる資料や情報を迅速かつ正確に提供することが求められます。

年収700万円を得る経理職は、監査法人との調整業務においても主導的な役割を担うことが多いです。

税務調査に対応する際には、税務当局に対して適切な説明をおこない、必要な資料を提供する責任があります。

税務上の問題があった場合には企業に大きな影響を与えることがあるため、税務調査対応に精通している経理職は非常に価値が高く、そのスキルが年収に直結します。

年収700万円を得る経理人材の役職・ポジション

年収が高い経理職は、日常的な経理業務をこなすだけでなく、企業の財務戦略に関与し、リーダーシップや高度な専門知識を活かして組織全体に貢献する役割を果たしていることが一般的です。

課長、部長などの管理職以上

年収700万円を得る経理職の多くは課長や部長といった管理職以上のポジションです。

これらの役職では経理部門をまとめる責任を負うだけでなく、経営層と密に連携して財務戦略の策定や業績の監視をおこなう役割を担います。

経理部門のマネジメントに加えて他部署との調整役や経営陣に対して財務の状況を報告・説明する役割が求められるため、高度なビジネスコミュニケーション能力やリーダーシップが必要です。

たとえば経理課長の場合、経理業務全般に加えて部門の業務効率化やコスト削減策を提案し、実行に移すことも期待されます。

経理部門の業務フローを見直し、システムの導入や改善を進めることで経理業務の効率化を図り、全体のコスト削減に貢献することが求められます。

このように業務のスケールや難易度が増すため、管理職以上のポジションには高い年収が支払われることが一般的です。

連結経理担当など上級実務の担当

管理職以外では、専門的な実務に特化した上級ポジションも年収が高い傾向にあります。

たとえば、連結経理担当はグループ全体の財務状況をまとめ、企業間取引の調整をおこなうため会計基準や税務に関する深い知識が求められます。

また、子会社や関連会社の経理担当者と密に連携し、データの整合性を確認することが必要です。

ほかにも、経営陣に対して業績分析や予測を提供する役割を担います。

経営判断に必要なデータや財務指標を提供し、企業の長期的な成長に貢献することが求められるため、年収も高くなりやすいです。

年収700万円の経理人材に求められる資格

高年収を得るためには、一定の資格や専門的な知識が求められる場合があります。

年収700万円を目指す経理人材に求められる資格としては、「簿記2級以上または同等の知識」と「税理士・科目合格」の2つがあります。

簿記2級以上または同等の知識

経理職において簿記の資格は基本中の基本ともいえる重要な資格で、年収700万円を得る経理職に求められるのは、2級以上であることが一般的です。

簿記2級の資格は企業の財務諸表を作成するための基本的なスキルを証明するものであり、企業の経理部門で即戦力として活躍するための基盤となります。

日常的な経理業務において正確かつ迅速に処理を進め、決算業務などの重要業務を自走できることを裏付ける資格として有効です。

ただし、簿記2級があるだけで年収700万円を稼げるわけではありません。

あくまでも応募条件のひとつであり、最低限のスキルを示せる資格という位置づけです。資格に加えて実務経験が欠かせません。

税理士・科目合格

税理士資格は、経理職で年収700万円を得るための有力な資格です。

税理士資格があることで税務に関する専門知識を有することが証明され、企業内での税務業務や節税対策を担当できます。

税理士資格は社内外での信頼性を高めるため、その分年収も上がる傾向です。

税理士資格を取得するには難易度が高い試験をクリアする必要がありますが、経理職としての価値を高めることができ、年収アップにつながる可能性が大いにあります。

年収700万円を目指して進むべきキャリアパス

経理職で年収700万円を目指すためには戦略的にキャリアを積み重ねていくことが重要です。

経験を深めながらスキルを磨き、重要なポジションを目指す必要があります。

基礎となる経理の実務経験を積む

年収700万円を目指すキャリアの第一歩は、経理職としての基本的な実務経験を積むことです。

実務経験が豊富であることはどのポジションでも求められます。

経理業務の多岐にわたる業務を確実にこなすことで、経理職としての基本的なスキルが身につきます。

この段階では、月次決算や年次決算をひとりで完結できるレベルを目指しましょう。

基礎的な経理実務を確実にこなしながら業務の流れを理解し、必要な知識やスキルをひとつずつ習得していくことが重要です。

決算や税務の経験を積む

次のステップは決算業務や税務の経験を積むことです。

経理職として年収700万円を目指すためには決算や税務業務の実務経験が欠かせません。

決算業務には月次決算や年次決算を適切に進めるだけでなく、連結決算や開示業務といったより高度な業務をこなすことが含まれます。

税務の知識と経験を深めることも重要です。税務業務には税務申告を含むさまざまな業務が含まれ、企業の財務リスクを適切に管理するために欠かせません。

税務に関する知識がある経理人材は企業の税務戦略に貢献できるため、年収700万円を目指すためには必須のスキルです。

マネジメント経験を積めるポジションになる

管理職としてのキャリアパスを経ることも重要なポイントです。

課長や部長などの管理職のほかにプロジェクトリーダーなどの経験を積むことで、年収700万円以上に大きく近づきます。

経理部門を戦略的にリードする立場に立つことで年収700万円を超えるキャリアを実現可能です。

IPO準備や内部統制などの経験を積む

さらにキャリアを進めるためには、IPO準備や内部統制など希少性の高い業務経験を積むことも有益です。

特に上場を目指す企業や上場企業では、IPO準備や内部統制に関する業務経験をもつ経理人材の需要が高まっています。

これらの経験がある人材は転職市場における価値が高いことから年収700万円を目指すための道が開けます。

経理人材が年収を上げる方法

年収を上げるためには、管理職への昇格や資格取得などいくつかのアプローチがあります。

管理職への昇格を目指す

経理職で年収を大きく上げるためには、まず管理職への昇進を目指すことが有効です。

課長や部長などのマネジメントポジションに昇進すると、業務範囲が大きく広がり、年収も一段階上がります。

管理職になるためには、まずは経理部門内で成果を上げ、部門の効率化や経営への貢献を意識した働き方が求められます。

積極的にプロジェクトをリードし、部下を育成した経験が評価され、昇進のチャンスが広がります。

資格の取得で専門性と市場価値を高める

資格の取得も市場価値を大きく高めることにつながります。

特に、税理士などの専門資格を取得すれば企業内での評価が上がり、年収アップの機会が増える可能性が高まります。

また、専門資格を有することで経理部門のリーダーとしてのキャリアを築きやすくなり、その結果、年収アップにもつながるはずです。

外資系企業や上場企業へ転職する

年収を大幅に上げたい場合、外資系企業や上場企業への転職も有効な手段です。

外資系企業では成果主義の傾向が強く、実績にもとづいて報酬が支払われるため、パフォーマンスがよければ短期間で高い年収を得ることも可能です。

上場企業では経理部門の業務がより高度で複雑な場合が多く、それに伴い給与水準も高く設定されています。

外資系企業や上場企業への転職は難易度が高いですが、その分リターンも大きいです。

転職活動の際には自分の強みを明確にし、スキルや経験を適切にアピールしましょう。

経理に強い転職エージェントに相談する

年収を上げるには経理に強い転職エージェントに相談するのも有効です。

転職エージェントは、業界動向や企業の文化などの詳細な情報を提供してくれるため、転職活動を有利に進められます。

特に経理職に強い転職エージェントは、経理の業務内容や求められるスキル、年収相場を深く理解しているため希望する年収やポジションに合った求人をピンポイントで紹介してくれます。

給与交渉のサポートもしてくれるため、自己交渉では難しい年収交渉を有利に進めることができます。

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まとめ

経理が年収700万円に到達するには実務経験を積みながらスキルを磨き、管理職への昇進や資格の取得に取り組むことが効果的です。

市場価値を高めることで上場企業や外資系企業などの給与水準が高い企業へ転職でき、年収アップにつながります。

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