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監査法人から事業会社経理、更なるキャリアアップを希望されて転職
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- 30代後半 / 男性
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人事と一口に言っても、さまざまな業務範囲やポジションがあり、将来どうなりたいか悩む人は多いでしょう。
本記事では、人事の主なキャリアプランを紹介するとともに、キャリアプランを立てる際の注意点や必要なスキル・資格を紹介しています。さらに転職によって理想のキャリアを実現したい人事の方々のために、おすすめの転職エージェントを紹介します。
キャリアに迷っている人事の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
人事が目指す主なキャリアプランは次の6つです。
それぞれ詳しく解説します。
人事部門のスペシャリストは、採用、労務管理、人材育成などの人事領域のエキスパートを目指すキャリアパスです。
このキャリアを選択する方は、特定の分野に深い知識と経験を持ち、組織の中で高度な専門性を発揮することを目指します。
スペシャリストを目指す場合、人事にかかわるさまざまな専門知識を深めなければなりません。
バックオフィスのゼネラリストは、人事部門だけでなく、総務、経理、法務など、バックオフィス全般の業務を幅広く経験し、組織の管理部門全体を統括できる人材を目指すキャリアパスです。
このキャリアでは、組織の運営に必要な様々な知識とスキルを身につけ、経営層と連携しながら、組織全体の効率化や生産性向上に貢献することを目指します。
ただし、ゼネラリストは、人事、総務、経理などの各部門の基本的な知識を持ち、それぞれの部門の連携を図りながら、組織全体の最適化を図っていく必要があります。
そのため、様々な部門での業務経験を積むことが重要です。
人事部長やCHRO(Chief Human Resources Officer:最高人事責任者)は、組織の人事戦略全体を統括し、経営層の一員として組織の成長に貢献する役割を担うキャリアパスです。
人事部長やCHROは、採用、育成、評価、報酬など、人事に関わるすべての領域を統括し、経営戦略と連動した人事戦略を策定します。
このキャリアを目指す場合、人事部門での豊富な経験と実績を積み、組織全体の人材戦略を立案・実行する能力を養う必要があります。
また、労働市場の動向や最新の人事トレンドを把握し、組織の競争力を高めるための人材施策を推進しなければなりません。
そのため、人事部門での幅広い経験に加え、経営的な視点や戦略的思考力が求められます。
人事関連のコンサルタントは、外部の専門家として、様々な企業の人事課題解決を支援するキャリアパスです。
このキャリアでは、人事部門での経験を活かしつつ、より幅広い視点で多様な組織の人事課題に取り組むことを目指します。
人事関連のコンサルタントは、クライアント企業の人事制度設計、組織開発、人材育成プログラムの開発、採用戦略の立案など、多岐にわたる領域でアドバイスや支援をします。
また、最新の人事トレンドや先進的な事例に精通し、クライアント企業に最適なソリューションを提案しなければなりません。
そのため、人事部門での実務経験に加え、コンサルティングスキルの習得はもちろん、論理的思考力や、プレゼンテーション能力、クライアントとの関係構築力なども求められます。
社会保険労務士は、労働・社会保険関連の法律に精通し、企業や個人に対して労務関連の手続き代行や、専門的なアドバイスができる国家資格保有者を目指すキャリアパスです。
このキャリアを選択する人は、人事・労務管理の専門家として、法令遵守と従業員の権利保護の両立を支援することを目指します。
社会保険労務士の主な業務には、労働保険や社会保険の手続き代行、就業規則の作成・変更の支援、労務管理や人事制度のコンサルティング、労使間のトラブル解決支援などがあります。
ただし、このキャリアプランを目指すためには、まず社会保険労務士の国家資格取得が必要です。
採用分野への転籍は、人事部門の中でも特に採用に特化したキャリアを築くパスです。
このキャリアを選択する人は、優秀な人材の確保が企業の成長に直結するという認識のもと、採用のプロフェッショナルとして組織に貢献することを目指します。
採用分野では、新卒採用や中途採用の戦略立案、採用プロセスの設計と実行、採用広報の企画・運営、面接官の育成など、採用に関わるあらゆる業務を担当します。
また、労働市場の動向分析や競合他社の採用動向調査なども行い、自社の採用競争力を高める施策を提案・実行しなければなりません。
そのため、このキャリアパスを目指すためには、採用業務の経験を積むことはもちろん、マーケティングやブランディングの知識を習得する必要があります。
人事としてのキャリアプランを立てる際の注意点は次の5つです。
人事部門でのキャリアアップには、大きく分けて二つの方向性があります。
1つは人事のスペシャリストとして専門性を深めていく道、もう1つは人事を含むバックオフィス全般のゼネラリストとして幅広い知識とスキルを身につけていく道です。
自分の適性や興味、組織のニーズを踏まえて、どちらの方向性を目指すのかを明確にしておくことが、効果的なキャリアプランを立てる第1歩となります。
キャリアプランを立てる際には、自分が現在持っているスキルと、目指すポジションに必要なスキルのギャップを分析することが重要です。
自己評価を実施し、強みと弱みを明確にすれば、強みはさらに伸ばし、弱みは計画的に補強していけるため、バランスの取れたスキルセットを構築できます。
また、テクノロジーの進化により、人事の仕事も大きく変わりつつあります。
AI・機械学習やデータ分析、HRテックなどの新しい技術やツールについても、積極的に学び、活用していくとよいです。
幅広い人脈を形成するのも、人事としてのキャリアプランを立てる際には重要です。
人脈を形成しておけば、キャリアアップの機会を得たり、困ったときに助言を求めたりする際に非常に有利に働きます。
また、多様な視点を得られるため、自身の人事スキルの向上にもつながります。
人事部門は、組織全体をサポートする重要な役割を担っています。
そのため、人事業務だけでなく、他部門の業務内容や課題についても理解を深めておくことが重要です。
これにより、より効果的な人事施策の立案・実行が可能となります。
キャリアプランを立てる際には、自分の理想と現在の環境のバランスを取ることが重要です。
キャリアプランや現在のスキルと照らし合わせながら、現職で実現可能かどうかを冷静に判断する必要があります。
ただし、実現が不可能だからといって、安易に転職を選択するのはおすすめしません。
まずは現在の組織内でキャリアアップの可能性を模索することが大切です。
上司や人事部門と率直に話し合い、自身のキャリアプランを共有することで、転職しなくても新たなスキルアップの機会が生まれる可能性もあります。
人事のキャリアアップに役立つ必要なスキルは次の6つです。
それぞれ詳しく解説します。
人事部門において、コミュニケーションスキルは非常に重要です。
採用面接から従業員との日常的なやりとり、経営層への報告まで、あらゆる場面で高いコミュニケーション能力が求められます。
効果的なコミュニケーションには、相手の話をよく聞く「傾聴力」、自分の考えを明確に伝える「表現力」、そして相手の立場や感情を理解する「共感力」が含まれます。
日々の業務の中で意識的に実践することが大切です。
労務管理スキルは、従業員の労働条件や職場環境を適切に管理するために不可欠です。
具体的には、労働法規の知識、就業規則の作成、給与計算、社会保険手続きなどが含まれます。
労務管理スキルを向上させる方法としては、関連法規の最新動向をキャッチアップし続けることや、社会保険労務士といった資格取得などが挙げられます。
採用・人材育成スキルは、組織に必要な人材を確保し、その能力を最大限に引き出すために欠かせません。
採用面では求人戦略の立案や面接技法、人材育成面では研修プログラムの企画やキャリア開発支援が求められます。
採用・人材育成スキルを向上させるためには、実際の採用・育成プロセスに積極的に関わり、経験を積むことが効果的です。
採用活動や新しい人事制度の導入時には、聴衆の関心を引きつける能力が求められます。
そのため、人事でキャリアアップを目指す場合、プレゼンテーションスキルが欠かせません。
また、効果的なプレゼンテーションを実施するためには、構成力や表現力が必要となるため、なるべく実践して経験を積むことをおすすめします。
よりよい職場環境にしていくためには、データ分析や従業員へのヒアリングを通じて、人事の潜在的な問題を見つけていかなければなりません。
そのため、組織の課題を的確に発見し、解決策を提案する能力も人事にとって重要です。
日々の業務の中で問題意識を持ち、「なぜ」を追求する姿勢が大切です。
人事部門でキャリアアップを目指す上で、マネジメントスキルは欠かせません。
特に、チームのリーダーシップや目標設定、メンバーの育成に加え、経営戦略を理解し人事施策に反映する能力が求められます。
このスキルを向上させるには、実践的な経験を積むことが効果的な他、経営会議への参加や事業部門との密な連携を通じて、経営視点を養うことも重要です。
人事としてキャリアアップするうえで役立つ資格は次の5つです。
それぞれ詳しく解説します。
社会保険労務士は、労働・社会保険関連の法律に精通し、企業や個人に対して専門的なアドバイスや手続きの代行ができる国家資格です。
資格取得には、社会保険労務士試験に合格する必要があり、試験科目には労働法や社会保険制度が含まれ、幅広い知識が求められます。
この資格を持つことで、労務管理の専門家として評価される他、将来的に独立開業の道も開けます。
キャリアコンサルタントは、個人のキャリア形成を支援する専門家です。
取得できれば組織の人材育成に貢献できる人材として評価されやすく、独立して活動する際にも強みとなります。
キャリアコンサルタントは、国家試験に合格することで資格の取得が可能です。
労務管理士は、企業の人事・労務管理業務を適切に遂行するための資格です。
労働基準法や社会保険制度についての知識を学べるため、特に人事の初期段階で取得する価値があります。
資格取得には認定試験に合格する必要がありますが、取得しておけば人事部の即戦力として評価されることが期待できます。
産業カウンセラーは、職場におけるメンタルヘルスケアの専門家です。
この資格は、企業内でのメンタルヘルス対策や従業員支援プログラムに関わる分野で役立ちます。
資格取得には養成講座の受講と試験合格が必要ですが、取得できればメンタルヘルス対策のスペシャリストとして評価されます。
マイナンバー実務検定は、マイナンバー制度に関する知識を認定する資格です。
企業の人事部門では、マイナンバーの適切な取り扱いが求められるため、この資格を取得できれば、コンプライアンスの面で評価されやすくなります。
マイナンバー実務検定は、認定試験に合格することで取得できます。
人事が転職によってキャリアアップするためには、人事のキャリアに精通した転職エージェントを利用することをおすすめします。
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人事には、スペシャリストやゼネラリストになる道のほか、人事部長やCHROの役職に就く道、コンサルタントや社会労務士、採用分野に特化するなど専門性を持つ道など、さまざまなキャリアパスがあります。
希望のキャリアパスを選択するためには、注意点などのポイントを押さえるほか、必要なスキル・資格の習得も必要です。
また人事のキャリア支援に特化した転職エージェントを利用すると、より理想のキャリアプランを立てやすくなります。ぜひ理想実現のためにうまく活用してみてください。
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