【経理の転職】転職回数が多いのは不利?成功させるための応募書類と面接対策

【経理の転職】転職回数が多いのは不利?成功させるための応募書類と面接対策

経理職の転職において、これまで複数回の転職を重ねている場合は、ネガティブな要素として捉えられがちです。

しかし、実際には必ずしも不利になるわけではありません。転職回数が多い背景にはさまざまな理由があり、回数そのものを気にしない採用担当者も多くいます。

本記事では、転職回数が多い経理人材が転職市場で有利にはたらくケースや、逆に不利になるケースをご紹介します。そのうえで、転職を成功させるための応募書類や面接のコツ、転職活動を進めるためのポイントを解説します。

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目次

【結論】経理の転職で転職回数はみる

結論、転職回数は採用の書類選考で確認されます。

しかし、その評価は業界や企業によって大きく異なります。

日本でも転職に対する見方は変化しており、転職によるスキルアップが評価されることも多くなっています。

重要なのは転職回数そのものよりも、各転職での明確な理由と成長、身につけたスキルや実績、一貫性のあるキャリアストーリーです。

転職回数が多い場合でも、それぞれの転職で何を学び、どう成長したかを具体的に説明できれば、マイナス評価を避けやすくなります。そのため、職務経歴書や面接において転職理由を前向きに説明することが大切です。

経理の転職で転職回数が多くても問題ないケース

一般的に見て転職回数が多い場合でも、必ずしも不利にはたらくわけではありません。

転職理由やこれまでのキャリア形成の仕方によっては、あまり問題にならないケースもあります。

業務経験やスキルの幅を広げるために転職しているケース

経理職は企業の規模や業種によって求められるスキルや業務内容が大きく異なる職種です。

そのため、転職を通じて幅広い業務経験やスキルを獲得している場合、それは大きな強みとして評価されます。

たとえば、中小企業で幅広い経理業務を経験したあとに大企業で専門的な業務に携わるなどすると、異なる職場での経験を積むことで経理全般に対する理解が深まります。

ERPの導入プロジェクトに参加したケースや海外子会社の管理を経験したといったケースも、希少性の高い経験として評価されます。

各職場での実績をもとにキャリアアップしているケース

転職を通じて着実にキャリアアップを果たしている場合、転職回数の多さはむしろプラス要素になる場合もあります。

とくに経理では、決算業務の主担当やチームリーダー・マネージャーなどにキャリアアップしてきた場合に評価されることが多いです。

特定業務を担っていたケース

経理の中には、IPO準備やM&Aなど特定のプロジェクトに対応できるポジションとして採用されるケースがあります。

このような場合、プロジェクトが終了すれば職場を変えるのは自然な流れです。

たとえば、IPO準備に携わった経験があれば、ほかの企業でも同様のプロジェクトで活躍できる即戦力として評価されます。

同様に、M&Aの支援などの特定の専門業務を経験している場合、それが転職の理由であればむしろポジティブな要素としてアピール可能です。

外部要因が理由で転職しているケース

転職理由が本人の意思によらない場合も、不利にはなりません。

たとえば、勤務先の倒産や業績悪化によるリストラ、家族の転勤や介護などの理由で転居を余儀なくされたケースが挙げられます。

こうした外部要因が理由の場合、転職回数の多さが懸念材料になることは少ないです。

ただし、前向きに評価されるには、転職先で果たした役割や得た経験を明確に伝える必要があります。

経理の転職で転職回数が不利にはたらくケース

転職回数が多い場合、キャリアの多様性やスキルの幅を評価されることもありますが、不利にはたらくケースもあります。

以下では、転職回数の多さを懸念されやすい具体的なケースについて解説します。

各社での勤務期間が短いケース

転職回数が多く、各社での勤務期間が1年〜2年程度と短い場合、いわゆるジョブホッパーの印象を与えて評価が下がることがあります。

経理は年次決算やプロジェクト業務のように、一定期間をかけて成果を出す業務が多いのが特徴です。

そのため、短期間で職場を移ると「業務を最後までやり遂げる責任感が欠けているのではないか」「継続的な貢献が期待できないのではないか」と判断される可能性があります。

転職理由に一貫性がないケース

転職理由が職場ごとにバラバラで、一貫性や明確なキャリア目標が感じられない場合も、不利にはたらくことがあります。

特に「職場環境に不満を感じた」「やりたいことが見つからなかった」など、主観的な理由が多く見られる場合は要注意です。

「自分のキャリアに対する責任感が薄いのではないか」「次の職場でも同じ理由で退職するのではないか」と懸念されることがあります。

経理の実務経験が不足しているケース

転職回数そのものが問題ではなく、各職場での勤務期間が短いことで業務を深掘りする経験が不足している場合も、不利になることがあります。

経理職では決算業務や財務分析といった専門性の高い業務をしっかり経験していることが求められます。

短期間で退職を繰り返していると業務の一部分しか経験できないため、スキルの浅さが即戦力としての評価を下げる場合があります。

転職回数が多い経理人材の応募書類の書き方・コツ

転職回数が多いと応募書類を作成する際に不安を抱えがちです。

しかし、適切に書き方を工夫すれば、転職経験をキャリアの強みとしてアピールすることも可能です。

ここでは、経理の応募書類を作成する際に押さえておきたいポイントを解説します。

応募先と関連性の高い職歴を中心にまとめる

すべての職歴を詳細に記載する必要はありませんが、省略するのは避けるべきです。

その代わり、応募先企業の業務やポジションと関連性が高い職歴を中心に記載し、ほかの職歴は簡潔にまとめましょう。

たとえば、応募先企業がIPO準備に注力している場合、過去にIPO関連業務を経験した職場での実績を詳細に記載し、それ以外の職歴は年数や業務内容を簡潔に記します。

採用担当者が求めるスキルや経験に焦点を当てることで、関連性の高さを効果的に伝えられます。

転職理由を簡潔に記載する

転職回数が多い場合、採用担当者はなぜ多くの職場を移ったのかに注目します。

そのため転職理由を簡潔に記載し、一貫性や前向きな理由を示すことが重要です。

たとえば、「さらなる専門スキルを習得するため」「業務範囲を拡大し、スキルの幅を広げるため」といった前向きな理由を明確に記載することで、キャリア形成への積極性をアピールできます。

職場環境や人間関係といったネガティブな理由は避け、どのような目的で転職を決断したかに焦点を当てましょう。

成果やスキルを強調する

転職回数が多いことを豊富な経験としてポジティブに捉えてもらうには、各職場での成果や習得したスキルを具体的に記載することが大切です。

たとえば「月次決算業務を効率化し、提出までのリードタイムを30%短縮」「複数拠点の連結決算を担当し、業務プロセスの標準化を実現」のように、職場ごとにどのような成果を出してきたのかを示しましょう。

転職回数の多さを経験の豊富さとして、プラスに捉えてもらうことが可能です。

転職回数が多い経理人材が面接を突破するためのポイント

転職回数が多い場合、面接ではその理由や背景を問われることがあります。ここでは面接を突破するための具体的なポイントを解説します。

転職理由を前向きに伝える

転職理由を説明する際には、一貫性を持たせると同時に、前向きな姿勢を強調することが大切です。

たとえば「業務範囲を広げたい」「新しい環境でさらなる成長を目指したい」といったキャリアアップやスキルアップを目的とした理由を述べます。

こうすることで採用担当者に、積極的な理由での転職と認識してもらえます。転職の背景にネガティブな要因があった場合でも、話の焦点を「次のステップでどのように貢献できるか」に移すように心がけましょう。

転職による多様な経験をアピールする

転職回数が多いことを強みに変えるために、これまでの経験を多角的に活用できる人材であることをアピールしましょう。

たとえば、「中小企業での経理業務全般を経験したあと、大企業で連結決算を担当し、幅広い視点を得ました」といった形で、さまざまな職場で得たスキルや視点の違いを強調します。

長期的に働く意欲を伝える

転職回数が多い場合、採用担当者はまたすぐに辞めてしまうことを懸念します。

そのため、応募先企業で長期的に働く意欲を明確に伝えることが欠かせません。

「これまでの経験を最大限に活かし、貴社で長期的に貢献したい」「貴社の経営方針に共感し、安定して働ける環境を求めています」といった形で、応募先に対する興味や意欲を伝えましょう。

応募先で貢献できる点を具体的に述べる

面接では、応募先の企業で何を達成したいのか、どのように貢献できるのかを具体的に述べることが重要です。

過去の経験を踏まえ、「IPO準備プロジェクトの経験を活かし、貴社の上場準備を支援したい」「業務効率化の経験を活かして、経理プロセスの改善に取り組みたい」といった明確なビジョンを示します。

これにより、採用担当者に安心感を与えられます。

転職回数に関する質問の回答を準備する

転職回数が多い理由に関する質問に対しては、事前に回答を準備し、冷静かつ論理的に説明することが大切です。

たとえば「経理業務の幅を広げたいという思いから転職を重ねましたが、企業規模や業種の異なる環境での経験を積むことで、現在では経理の基盤業務全般に精通しています」のように回答します。

過去の選択が現在の自分にどう活きているのかを伝えることを心がけましょう。

転職回数が多い場合の転職活動の進め方

転職回数が多いと転職活動に不安を抱えがちですが、適切なタイミングで戦略的に進めることで成功につなげられます。

どのように転職活動を進めていくべきかについて、具体的なポイントをご紹介します。

転職市場が活性化している時期がチャンス

転職市場が活性化している時期は、転職回数が多くても有利に進められる場合があります。

特に景気回復や企業の業績向上に伴い、人材需要が高まった時期がチャンスです。

この時期に転職活動をおこなうと、より多くの選択肢を得られる可能性があります。転職市場の動向を見極め、タイミングを合わせて活動を始めることが重要です。

経理人材の需要が高まるタイミングを見極める

経理の転職市場においては、企業の決算期や予算編成のタイミングに合わせて求人が増えることがあります。

特に、年度替わりや年次・中間決算の時期は、決算業務を担う人材や新たなプロジェクトに対応する人材を求める企業が増えます。

経験豊富な経理人材が求められることが多く、転職回数が多い方でも実績やスキルが重視されるため、応募のチャンスです。

また、M&AやIPO準備など、企業の成長や変革に伴う経理業務が発生する企業でもニーズが高まります。

こうした企業は経理部門の整備や強化のために転職回数が多くても問題視されることが少なく、むしろ豊富な経験を評価されることがあります。

自身のスキルセットや経験が、企業の成長にどう貢献できるかをアピールできるタイミングを見極めましょう。

スキルや経験とのマッチ度が高い求人を選ぶ

転職回数が多い場合、自分のスキルや経験とのマッチ度が高い求人を選ぶことが成功への近道です。

経理業務は専門性が高く、企業ごとに求められるスキルや知識が異なるため、自分が得意とする分野やこれまでのキャリアで培った強みを活かせる求人に焦点を当てましょう。

たとえば特定の業界や業務内容に強みがある場合、その分野に特化した求人を選ぶことで、転職回数の多さを武器にできます。

これまでの経験を活かして、より高度な業務を担当できる職場を選ぶと、転職回数が多くても即戦力としての評価を受けられます。

長く働ける経理求人を見極めるには?

経理の転職では、条件や給与だけでなく、長期的に安定して働ける環境かどうかを見極めることが重要です。

特に転職回数が多い場合は、次の職場で長期間安定して働くことがキャリアの成功につながります。ここでは、長く働ける経理求人を見極めるためのポイントを解説します。

経営基盤の安定性を調べる

転職先を選ぶ際、重要な要素のひとつは企業の経営基盤の安定性です。経営状態が安定している企業で働くことで長期的なキャリア形成につながります。

業績のよい企業や市場で強いポジションを築いている企業などは経営が安定しており、業績の波が少ないため、長期勤務が可能です。

企業の経営基盤が安定しているかどうかを判断するためには、過去数年分の財務諸表を見ることや、業界の動向や企業の成長戦略を調査することが有効です。

数字上の推移だけでなく、企業の理念や経営陣の考え方・姿勢なども確認しておきましょう。

企業文化や社風を重視する

給与や福利厚生だけに注目するのではなく、企業文化や社風も非常に重要な要素です。

特に経理職はチームでの協力や他部署との連携が求められるため、企業文化との相性が働き続けられるかに大きな影響を与えます。

条件だけで選んでしまうと、思わぬミスマッチが生じることがあります。企業の社風が自分に合わない場合や、上司や同僚との関係がうまくいかない場合、転職後の長期勤務は困難です。

面接時には企業の文化や価値観について質問し、実際の職場の雰囲気や働き方を確認しましょう。

定着率や離職率を調べる

企業の定着率や離職率は、長期的に働ける職場かどうかを見極めるための重要な指標です。

離職率が高い企業は、職場環境や給与などに問題がある場合が多く、長期的に働くことが難しい可能性があります。

一方、定着率が高い企業は働きやすい環境やキャリアパスが整っていることが多く、安定して長く勤務できる傾向です。

企業の公式ホームページや転職エージェントなどを用いて、従業員の声や離職率に関するデータを調べてみましょう。面接時に社内の離職率や原因について質問する方法もあります。

業務量や業務体制を確認する

業務量が過度に多い場合、長時間の残業や休日出勤が発生し、健康やワークライフバランスが崩れます。

特に経理職は月末や年度末の繁忙期に業務が集中しやすいですが、その際の業務量が過剰でないか確認することが重要です。

また、業務体制が効率的でない場合は業務が属人化し、無駄な残業やミスが増える可能性があります。

特に小規模な企業では経理業務が一部の担当者に依存しがちで、長期的に勤務するのが難しくなることがあります。

求人情報に記載された業務内容に加えて、業務体制やチームワークについても確認するようにしましょう。

入社後のキャリアパスを確認する

転職先で長期的に働くためには、成長の機会があることが重要です。

入社後のキャリアパスや昇進の機会を確認することで、将来の展望を描きやすくなります。

面接では、応募先で自分がどのようにキャリアを積んでいけるのか、キャリアパスの選択肢や昇進の基準について質問してみましょう。

将来的にどのような役割が期待されるのかを知ることで、より具体的な目標をもって長期的に働ける環境かどうかを判断できます。

転職エージェントに相談する

転職エージェントの活用も有効です。

エージェントは企業文化や職場環境についてのリアルな情報をもっているため、長く働ける経理求人を見極めるうえで役立ちます。

BEET-AGENTは、経理をはじめとする管理部門系職種に特化したエージェントです。

経理の働き方や採用側の考え方に対する理解が深いため、的確なアドバイスや求人情報を提供できます。

転職回数が多いと感じて不安な場合にはぜひご相談ください。

まとめ

経理職の転職活動では、転職回数が多いことが必ずしも不利に働くわけではありません。

業務の幅広さや豊富なスキルなどアピールできることは多くあります。

ただし、転職を重ねた理由や背景をしっかりと伝えることが重要です。伝え方やアピールの方法にお悩みの場合はBEET–AGENTがお手伝いしますので、ぜひご相談ください。

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