会計士としてのスキルを評価され、希望年収より300万円UPのオファーを獲得
監査法人から事業会社経理、更なるキャリアアップを希望されて転職
- 年 齢
- 30代後半 / 男性
- 年 収
- 800万円 → 1100万円
経理の業務に退屈さを感じたり、経理の将来性が心配になったりして、キャリアプランに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。経理は定型業務だと言われる一方で、ビジネスの多様化や国際化が進んでいることにより、経理にも求められることが多くなっています。
本記事では、経理の主なキャリアプランを紹介したうえで、キャリアプランを立てる手順やプラン実現のための転職のポイント・面接対策など具体的な実行方法までを解説します。経理のキャリアに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
経理の王道キャリアプランは、次の6つです。
それぞれ詳しく解説します。
経理のキャリアプランの1つとして、現職で上級職・管理職を目指すことが挙げられます。これは、経理業務を通じて得た専門知識と経験を活かし、組織内での昇進を目指すものです。
具体的には、経理課長や財務部長、さらにはCFO(最高財務責任者)といった役職を目標にすることが一般的となります。
このキャリアプランを選べば、安定した職場環境の中で組織の財務戦略に直接関与しながら、自身のキャリアをさらに発展させることが可能です。
経理から財務や経営企画へのジョブチェンジは、経理で培った数字に対する洞察力を活かし、企業の経営戦略に直接関与するキャリアプランです。
財務では、経理でまとめたデータをもとに経営状況を把握して予算の使い方や経営方針を検討します。経営企画では、財務データをもとにしたビジネス戦略の提案や事業の予算管理などを担当し、企業の成長をサポートします。
このキャリアプランを選べば、経理業務の枠を超えた広範なビジネス視点を身につけられるため、将来的には経営陣の一員として活躍する道も開けます。
経理のキャリアを広げるために、現職よりも企業規模が大きい企業へ転職することも有効な選択肢です。
大企業では経理業務がより専門化され、複雑な財務戦略や国際会計基準の適用など、より高度なスキルが求められます。このような環境で働くことで、経理の専門性をさらに高め、自身の市場価値を向上させることが可能です。
グローバル企業の経理に転職すれば、国際会計基準(IFRS)や多国籍企業の財務管理、外貨取引など、国内企業では得られない経験を積むことが可能です。これにより、経理の専門性を高めるだけでなく、国際的なビジネス感覚を養えます。
グローバル企業での経験は、キャリアの幅を広げるだけでなく、将来的なキャリアアップや転職市場での競争力を高める武器となります。異文化理解や語学力の向上も期待できるため、国際的なビジネスシーンで活躍するための基盤を築ける重要なキャリアプランです。
ベンチャー企業の経理に転職することも、キャリアプランの1つです。
ベンチャー企業では、経理だけでなく財務や人事、総務といった幅広い業務を担当することが多く、また経営陣との距離が近いために経営に直接関与する機会も豊富です。このような環境で働くことで、経理の専門性を深めると同時に、経営感覚やビジネス全体を俯瞰する力を養えます。
また、ベンチャー企業の成長過程において財務戦略を立案・実行する経験は、将来的なキャリアアップにおいて大きなアドバンテージとなります。スピード感のある業務遂行能力や問題解決力が高まるため、他の企業への転職時にも強みとしてアピールできるでしょう。
会計士や税理士を目指すことも、経理が目指すキャリアプランの1つです。これらの資格は、財務や税務に関する高度な専門知識を証明するものです。
そのため、経理のスペシャリストとしての地位を確立できるだけでなく、独立開業やコンサルタントになる道など、その後のキャリアの幅を大きく広げられます。
また、資格取得の過程で得られる知識やスキルは、企業内での財務戦略の立案や税務リスクの管理においても大いに役立ちます。その貢献度が評価され、年収がアップする可能性もあります。
経理でのキャリアプランを立てる手順は次の4ステップです。
それぞれ詳しく解説します。
経理のキャリアプランを立てる際、まずは自分が最終的に目指す方向性を明確にすることが重要です。
スペシャリストは、特定の会計基準や税務に特化することで、企業内外での専門家としての地位を築けます。一方、ゼネラリストは、経理全般の知識を持ち、管理職や経営企画など、より広範な業務に携わることが可能です。
自分の興味や適性、将来のキャリアビジョンに基づき、最終的にどちらの道を選ぶのかを考えることが、キャリアプランを立てる第一歩となります。
キャリアプランを具体化するためには、現在の自分の経理スキルを客観的に評価し、どのスキルが不足しているのかを明確にすることが必要です。この際、日商簿記の資格や財務分析能力、ITスキルなど、経理業務に必要なスキルをリストアップし、自己評価するとよいです。
自己評価によって不足しているスキルが見つかった場合は、それを補うための具体的な方法を考えます。例えば、資格取得を目指す、オンラインコースを受講する、実務経験を積むなどの方法があります。
キャリアプランを実現するためには、最終的なゴールに向けた具体的な過程を細かくスケジューリングする必要があります。スケジューリングする際は、短期・中期・長期の目標を設定し、それぞれの達成に向けたステップを明確にすることが重要です。
例えば、1年以内に特定の資格を取得する、3年以内に管理職に昇進する、5年以内に転職を目指すなど、具体的な目標を設定します。スケジュールを立てることで、日々の業務に追われる中でも、長期的なキャリアビジョンを見失わずに進められます。
キャリアプランを実現するためには、現在の職場で目標を達成できるのか、それとも転職が必要なのかを検討しなければなりません。現職でのキャリアアップが難しい場合や、求めるスキルや経験が得られない場合は、転職を視野に入れることも1つの選択肢となります。
なお転職を考える際には、業界の動向や求人情報を調査して、自分のキャリアプランに合った企業やポジションを見つけることが重要です。
理想のキャリアプランを実現する経理の転職におけるポイントは、次の6つです。
それぞれ詳しく解説します。
転職活動において、経理の実務経験を具体的な数値で示すことは非常に効果的です。例えば、担当したプロジェクトの数や、管理した予算の規模、達成したコスト削減率などを具体的に挙げることで、あなたの実績を明確に伝えられます。
これにより、面接官に対して説得力を高められるため、あなたのスキルを客観的に評価する手助けとなる他、他の候補者との差別化を図り、選考での優位性を高められます。
経理の転職を成功させるためには、自身のスキルレベルに合った求人を探すことが重要です。自分の経験や資格、スキルを棚卸しし、それに見合ったポジションを見つけることで、転職後のミスマッチを防げます。
例えば、日商簿記2級を持っている場合は、基礎的な経理業務からスタートできる企業を選ぶと良いでしょう。また、転職エージェントを活用することで、自分に合った求人を効率的に探せます。
自分のスキルに合った求人を見つけることで、転職後もスムーズに業務に取り組めるため、キャリアの成長を促進できます。
転職先を選ぶ際には、評価制度が整っている企業を選ぶことも重要です。例えば、360度評価やバリュー評価を導入している企業では、自分の努力や成果が正当に評価されるため、モチベーション向上やキャリアアップのチャンスを広げられます。
また、成長志向を重視する企業では、社員のスキルアップをサポートする体制が整っているため、長期的なキャリアの形成が可能です。
経理のキャリアを長期的に築くためには、長く働ける環境が整った企業を選ぶことが重要です。職場環境や福利厚生、ワークライフバランスの充実度を確認し、自分のライフスタイルに合った企業を選びましょう。
また、企業の安定性や成長性も重要なポイントです。特に、企業がどのようなビジョンを持ち、どのように成長を目指しているかを理解することで、将来的なキャリアパスを描きやすくなります。
さらに、社員の定着率や職場の雰囲気もチェックポイントです。長く働ける企業を選ぶことで、安心してキャリアを築けるため、自己成長を続けることが可能になります。
経理での転職を有利に進めるためには、評価される資格を取得することが効果的です。経理で評価される代表的な資格は次のとおりです。
これらの資格を取得することで、転職市場での競争力を高め、自分のキャリアプランを実現するための強力な武器となります。
経理に特化した転職エージェントにキャリア相談するのも、理想の経理キャリアプランを実現する転職方法の1つです。
おすすめの経理に特化した転職エージェントは、次の3つです。
経理のリーダー・マネージャークラスの転職に強みがあります。プライム上場企業からスタートアップまで幅広い求人を取り扱っており、キャリアプランに迷いがある方や転職でキャリアアップを目指したい方におすすめです。
丁寧なヒアリングと細やかな面接対策が特徴的で、利用者の満足度も転職成功率も高いと評判です。
経理などの管理部門と、士業の転職に特化している転職エージェントです。歴史ある転職エージェントのため、求人数が多く、アドバイザーのレベルも高いと評判です。
経理の実務経験者に特化している転職エージェントです。中小企業の経理から大手の経理など、キャリアアップ転職を目指す人向けです。
経理の面接における解答例を次のシーン別に紹介します。
それぞれ詳しくみていきましょう。
経理の業務幅を広げたい場合の面接解答例は次のとおりです。
A.私はこれまで5年間、製造業の企業で財務会計担当して、主に月次・年次決算業務や税務申告、キャッシュフロー管理を担っており、特に正確な数値管理と報告に注力してきました
A.入社後は、これまでの財務会計の経験を活かしつつ、管理会計や原価計算、予算策定など、より広範な経理業務に携わりたいと考えています。
特に、企業全体のコスト管理や戦略的な財務分析を通じて、経営陣の意思決定をサポートする役割を担いたいです。
A.現職では財務会計に特化した業務が中心で、業務の幅を広げる機会が限られていました。
私はより多様な経理業務に挑戦し、スキルを高めたいと考えていたため、転職を決意しました。
経理でゼネラリストを目指す場合の面接解答例は次のとおりです。
A.これまでのキャリアでは、中小企業で経理全般を担当し、財務会計や税務申告、給与計算、資金管理など、幅広い業務を経験してきました。
また、他部門との連携を通じて、組織全体の業務改善にも取り組んできました。
A.入社後は、経理のゼネラリストとして、企業全体の運営に貢献したいと考えています。
特に、他部門との連携を強化し、経理の視点から組織の成長をサポートすることを目指しています。
A.現職では経理業務の幅広さを経験できたものの、組織の規模が小さく、キャリアアップの機会が限られていました。
より大規模な組織で多様な経験を積みたいと思い、転職を決意しました。
経理でスペシャリストを目指す場合の面接解答例は次のとおりです。
A.これまでのキャリアでは、新卒で入社した現職で経理に配属され、3年間経理業務に従事してきました。
幅広く業務を経験するなかで、税務の奥深さに興味を覚え、通常業務のほか税理士試験に挑戦するなどして知見を深めてきました。
A.入社後は、これまでの経理全般の経験を活かしつつ、税務の側面から御社の経理体制強化に貢献したいと考えています。
すでに税理士試験の2科目に合格し知識を蓄えているほか、継続して学び、業務に活かせるレベルまで成長していくつもりです。
A.現職は規模が小さい会社だったため、幅広く学ぶことはできたものの、専門性を高めることができませんでした。
御社のような専門性を必要とする税務ポジションであれば、私が学んできた知識をもとに貢献し、さらに成長できると考えたため、転職を決意しました。
経理での経験は、経理部門のほかに財務や経営企画といった部署や、会計士・税理士といった専門職を目指す場合でも活かすことができます。また企業規模を変えたり、グローバル企業やベンチャー企業など働く環境が変化するだけで、大きく業務内容が変化するため、多彩なキャリアパスのなかから理想のプランを組み立てることができます。
経理のキャリアプランを立てる際は、スペシャリスト・ゼネラリストの選択やスキルの洗い出し、細かいスケジューリングが大切です。また理想のキャリアプランが現職で実現できることもあれば、転職しなければ実現不可能な場合もあるため、慎重に考えるようにしましょう。
転職によって理想のキャリアプランを実現する場合には、ポイントを押さえて、面接対策を事前におこなうことが重要です。本記事を参考にして、抜け漏れのない転職準備をおこなってみてください。
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