会計士としてのスキルを評価され、希望年収より300万円UPのオファーを獲得
監査法人から事業会社経理、更なるキャリアアップを希望されて転職
- 年 齢
- 30代後半 / 男性
- 年 収
- 800万円 → 1100万円
経理業務に従事する際、資格は必須ではありません。
資格がなくても実務を通じて経理に必要な知識やスキルを磨くことは十分に可能です。
しかし実務能力や社内評価の向上、転職でのアピールなど、資格を取得することでさまざまなメリットを得られます。
本記事では、経理関連の資格は数多くあるため、特におすすめの資格を紹介します。
独学可能な資格も多いので、スキルアップや転職活動に役立てましょう。
経理のキャリア相談におすすめ
転職エージェント3選
サービス名 | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|
BEET-AGENT |
【無料】経理の転職支援に強い、経理特化の転職エージェント。 |
公式 |
Hi-Standard |
公認会計士資格を活かした、経理職への転職に定評がある。 |
公式 |
MS Agent |
管理部門特化の老舗転職エージェント。 |
公式 |
目次
経理に関係する資格は多数ありますが、実務や転職に役立つという点では以下に紹介する4つの資格がおすすめです。
簿記の知識は経理業務の土台であり、スタッフポジションからマネジメントポジションまであらゆる立場の経理人材に必須の知識になります。
特に日商簿記検定は簿記検定の中でもっとも知名度が高く、転職市場における評価が高い検定試験です。
経理実務や転職に役立てるなら2級は取得しておきましょう。
給与計算実務能力検定は、給与計算に関する知識・実務能力を客観的に判定し、給与計算業務のエキスパートとして認定する検定試験です。
労働法令や社会保険税法などに関する幅広い知識を得ることができます。
経理部門で給与計算を担当する企業も多いため、給与計算実務を客観的に証明できることから転職での評価も高いです。
財務諸表に関する知識や分析方法を知り、理解力を養う検定試験です。
経理には、決算書を読み解き分析する力が求められるため、ビジネス会計検定で得た知識や考え方は実務に直結します。
企業の経営安全性や収益性などの経営状況を把握するスキルや企業を分析する力が身につくため、転職活動で転職先を選ぶ際にも役立ちます。
電子申告や各種帳簿の電子保存、パソコンソフト・会計ソフトの活用といった電子会計に対応する能力を養う検定です。
電子会計実務検定では、簿記の理論を理解するだけでなく、そこから得た会計情報をいかに活用・分析するのかを重視しています。
経理業務の効率化や精度向上を図るうえで電子会計は欠かせない分野なのでおすすめです。
スキルアップを目指す場合には、以下の3つの検定がおすすめです。
日商簿記検定などと比較して知名度は下がりますが、難易度が高くないため手軽に取り組めます。
FASS検定は資産・決算・税務・資金の4つの分野に分け、経理・財務分野の実務知識とスキルの習得度を測る検定です。
合否ではなくA〜Eの5段階評価で実力を測る仕組みなので、経理初心者から後輩の指導・教育が可能なレベルの人材まで、今のレベルに合ったスキルアップの目標を立てられます。
経理事務パスポート検定は、日本CFO協会とパソナが共同で開発した比較的新しい検定試験です。
FASS検定が幅広い経理・財務知識を養うのに対し、経理事務パスポート検定は経理事務スタッフに求められる範囲に限定しています。
そのため経理経験が浅い方や、これから経理業務に挑戦したい方などにおすすめです。
e-ラーニング形式でスマートフォンでも気軽に学べます。
消費税に関する計算を問う検定試験で、全国経理教育協会が実施しています。
会計処理時の消費税の取り扱いや応用的な税務処理などについて学ぶことが可能です。
税法に関する知識を身につけたい方や、将来的に税理士試験を目指す予定の方などが基礎的な知識を得るのに役立ちます。
経理人材として、専門性の高い経理スキルを身に付けてのキャリアアップや年収向上を目指す場合には、以下の3つの資格が有効です。
日商簿記検定1級は、簿記検定の中でもっとも難易度が高く、企業の経理部門や財務部門で必要とされる高度な知識を証明する資格です。
一般的な経理業務にとどまらず、連結決算や予算編成、経営分析などの高度業務に従事できます。
企業内における評価や重要性が高まるため年収アップや昇進につながりやすく、転職市場での価値も向上します。
税理士は、税務のプロフェッショナルとして税務申告業務をおこなえる国家資格です。
経理職としての税務対応力を高めることができ、企業内での評価が向上します。
特に、税務の専門知識を活かした部署やポジションへのキャリアパスを目指せるでしょう。
自社の税務リスク低減や節税などの提案ができるため、企業にとって不可欠な存在となり、年収も上がる可能性があります。
公認会計士は、法定監査を実施できる唯一の国家資格です。
高度な会計知識が求められるため、取得すれば経理職としての専門性をさらに高めることができます。
また、経理業務にとどまらず、管理会計や財務戦略の立案などの高難度業務を担当する機会を得えうことが可能です。
非常に難易度が高く信頼性も高い資格なので、資格手当や管理職への昇進による年収増加も期待できます。
グローバルに事業を展開する日系企業や外資系企業で経理として活躍したい方は、USCPAやUSCMAの取得を検討しましょう。
グローバルビジネスに欠かせない英語力と国際会計スキルを同時に測る検定試験です。
東京商工会議所主催で約20年にわたり実施されていましたが、2022年をもって終了しました。
ただし、公式テキストと問題集は購入できるため、英文会計の知識を身につけたい方は活用できます。
USCPA(US Certified Public Accountant)は、アメリカの各州が認定する公認会計士資格です。
英語力と会計知識の両方を証明できるため、企業内での昇進や転職でのアピールに役立ちます。
アメリカ基準(US-GAAP)や国際基準(IFRS)の両方に精通していることを証明でき、特に外資系企業やグローバル企業から評価されるポイントです。
海外拠点との連携や国際的な取引を担当するポジションなどグローバルなポジションで活躍できる可能性が高まります。
転職市場における価値も向上し、年収アップが期待できる点も大きなメリットです。
USCMAはUS Certified Management Accountantの略で、日本語では米国公認管理会計士と呼ばれています。
アメリカではUSCPAと並ぶ二大会計資格として知られている有名な資格です。
会計や監査、リスクマネジメントなど経営に関する幅広い知識を得られます。
経理業務に従事している方の中には「資格取得が本当に必要なのか?」と考える方も多いでしょう。
特に実務経験が豊富であれば「資格がなくても十分に対応できる」と思う場面もあるはずです。
しかし、キャリアアップやスキルアップを目指すうえで実務経験に加えて、資格取得することは大きなメリットがあります。
資格取得の大きなメリットは、体系的な知識を習得できる点です。
経理の実務では日々の業務で必要なスキルを経験から学ぶことが多いですが、資格取得の勉強を通じて会計基準や税務知識、コスト管理などを体系的に理解できます。
身についた知識は日々の業務効率を向上させるだけでなく、ミスを防ぐための基盤ともなります。
資格取得は、社内評価の向上にもつながります。
「向上心がある」「専門知識を深めている」と評価され、昇進や給与アップにつながる可能性があります。
会社の中で頼りにされる存在になり、責任あるポジションを任されることも増えるはずです。
資格は将来的なキャリアの選択肢を広げる武器でもあります。
たとえば、税理士や公認会計士といった士業資格を取得することで、より専門性の高い業務に従事でき、独立開業の道も選べます。
また、資格があることで、管理会計や内部統制といった特定分野のスペシャリストとして活躍できます。
転職市場において、資格は大きなアピールポイントです。
多くの企業では経理人材に対して簿記や会計関連資格の保有を応募条件としているため、資格があると応募先の選択肢が増えます。
また、難易度や信頼度の高い資格を保有していることで、年収アップを狙いやすいポジションに挑戦するチャンスが広がります。
経理の仕事をしながら資格取得を目指す際には、時間の制約が大きな課題です。
しかし、効果的な学習方法を実践することで、効率よく目標に近づけます。
ここでは、忙しい毎日でも実践できる勉強方法を3つのポイントに分けて解説します。
資格取得を成功させるためには、学習計画を立てて計画的に進めることが重要です。
まずは試験日を基準として逆算し、いつまでにどの分野を終わらせるかを具体的に決めましょう。
たとえば、1か月目は基礎知識の習得、2か月目は応用問題の練習といった具合に段階を分けると、無理なく進められます。
また、学習の進捗を目に見える形で記録すれば、達成感を感じながらモチベーションを維持しやすいです。
日々のスケジュールも同様に計画を立てておくことで、勉強する癖もつけられます。
忙しい日々の中で学習時間を確保するのが難しい場合でも、スキマ時間を有効活用すれば勉強を進められます。
たとえば、通勤時間を使ってテキストを読む、音声講座を聞くといった工夫で、毎日の移動時間を学習の一部に変えることが可能です。
ほかにも昼休みや仕事の合間に短時間で問題を解くなど、小さな時間を積み重ねることで学習を進められます。
資格試験で成果を出すためには、インプットとアウトプットをバランスよく進めることが大切です。
知識をインプットする段階では、短時間に集中して基礎を固めることを心がけましょう。
そのあと、過去問題や模擬試験を通じてアウトプットに取り組むことで、知識を実際の問題に適用する力が身につきます。
このプロセスを繰り返すことで理解が深まり、試験本番でも自信をもって取り組めるはずです。
資格取得はキャリアアップやスキル向上につながるステップですが、計画を立てずに取り組むと思うような成果が得られない場合もあります。
資格取得に取り組む場合は以下の点に注意しましょう。
資格取得に取り組む前に、自分がどのようなキャリアを築きたいのか、資格がその目標にどう役立つのかを明確にすることが重要です。
経理職の場合、日商簿記検定や税理士資格などが一般的に求められますが、キャリアプラン次第では別の選択肢が適している場合もあります。
たとえば、将来的にグローバル企業への転職を視野に入れる場合、国際会計基準に関連する資格が役立つことも考えられます。
自分のキャリア目標に直結しない資格を選ぶと、時間や労力を費やしても十分な成果を感じられないことがあるため、資格選びは慎重におこないましょう。
資格取得には、受験料・教材費・講座費用など多くの費用がかかります。
勉強に費やす時間も貴重なリソースです。資格を取得する前に、これらのコストに見合ったリターンが得られるかを冷静に判断する必要があります。
たとえば、資格取得後の給与アップやキャリアの選択肢の広がり方が、かけた費用や時間に見合うかの事前検討が必要です。
また、場合によっては企業が資格取得支援制度を提供していることもあるため、社内の制度を確認しておきましょう。
資格は取得しただけではほとんど意味がありません。
その資格をどのように実務で活用し、自分のスキルを高めていくかが重要です。
資格取得後には得た知識を仕事に応用する機会を積極的に探し、スキルやキャリアの向上につなげる必要があります。
また、取得した資格で得た知識やスキルを維持するために、定期的な勉強や関連分野のアップデートも心がけることが大切です。
経理職として理想のキャリアを築くうえで、経理のスキルや資格だけでは不十分です。
経理職において、パソコンを使ったデータ処理や分析のスキルは不可欠です。
特にExcelや会計ソフトを駆使して大量のデータを整理・分析する能力が求められます。
データ集計やグラフ作成、数式を使った分析を効率的におこなうためには基本的な操作はもちろん、高度な関数やマクロの活用ができることが理想です。
近年では、AIやRPAを活用した自動化も進んでおり、これらのツールに対する理解や活用能力も重要なスキルです。
経理業務では社内外のさまざまな関係者と連携を取ることが多いため、優れたコミュニケーションスキルが必要です。
経理部門は経営層や他部署との橋渡し役を担うこともあるため、相手の意図を正確に理解し、適切に情報を伝える力が求められます。
また、経理の専門知識がない相手にも複雑な数字や会計処理をわかりやすく伝える能力が必要です。
経理業務には、税法や労働法などの法律知識が必須です。
特に税法に関する知識は経理職にとって非常に重要で、税務申告や経費処理の際には法律に則った対応が求められます。
また、法律や規制の変更に素早く対応するためにも、最新の法令に関する知識を常にアップデートする姿勢が必要です。
経理業務は期限が厳しいことが多く、効率的に作業を進めるためには優れたタイムマネジメントスキルが必要です。
特に決算時期には膨大な作業を期限内に終わらせる必要があるため、効果的なスケジュール管理や優先順位の付け方など、時間をうまく管理する能力が求められます。
タイムマネジメントのスキルを向上させることで、経理業務を効率的にこなしながらもミスを減らし、業務品質を高められます。
経理職としてキャリアを積む中で資格は確かに重要な役割を果たします。
実務や転職に直結する資格としては、日商簿記検定2級以上や税理士・公認会計士などの専門資格が有効です。
一方で、日々の業務を効率的にこなすためにはデータ処理や分析スキル、コミュニケーションスキルは基礎スキルなので、まずは基礎を固めてスキルアップに必要な資格取得を目指しましょう。
CASE
BACK OFFICE CONTENTS
POPULAR CONTENTS
NEW REGISTER
管理部門の転職・求人紹介ならBEET-AGENT